Legge et al. / 佐川・倉片 (AIST) / JIS S 0032 の知見に基づく可読性判定
説明
| 用途 | 視角目安 | 推奨pt | 実寸高さ | 判定 |
|---|
1pt = 1/72 inch = 0.3528 mm(PostScript point)。フォントのポイント数は「ボディサイズ(em square)」を指し、実際に目に見える文字の高さとは異なります。
大文字の高さ(キャップハイト)はボディサイズの約 60〜75%、小文字の高さ(x-height)は約 28〜58% で、フォントにより大きく異なります(Karow, 1993: 1049書体の調査で x-height fraction の平均 0.46、範囲 0.28〜0.58)。
視力 (V) = 1 / 最小分解角 (MAR, 分)。視力1.0は1分角(1/60°)の隙間を判別できる能力。ランドルト環の全体サイズは5分角。
物理サイズ h (mm) と視距離 d (mm) の関係: 視角(分) = 3438 × h / d(小角近似)。
正常視力者のCritical Print Size (CPS): x-height ≈ 0.2°(= 12分角)がコンセンサス値。これより小さいと読み速度が急落する。流暢に読める範囲(fluent range)は x-height 0.2°〜2°の10倍レンジ。
CPS は reading acuity(文字が判読できる限界)の少なくとも2倍。「見える」と「快適に読める」には大きな差がある。
| レベル | x-height 視角 | 根拠 |
|---|---|---|
| 視力限界 | ~5分角 / V | ランドルト環5分角 ≒ letter acuity の目安 |
| 読字限界 | ~10分角 / V | Reading acuity ≈ 2× letter acuity (Legge et al., 1985) |
| CPS(快読閾) | ~20分角 / V | Critical Print Size: Legge (2007) コンセンサス値 x-height 0.2° ≈ 12分角 を安全側に丸め |
| 快適 | ~30分角 / V | CPS の1.5倍。阿久津(2008) の「やや読みやすい」≈27.5分角 と整合 |
※ ポスター発表では「流し読み」ではなく「眺めて読む」ため、CPSよりさらに大きいサイズが望ましい。
70代高齢者は若年者に比べ最小可読文字サイズが約1.8倍。50代で約1.15倍、60代で約1.4倍。近距離(<1m)では老眼の影響でさらに増大。本ツールでは年齢補正係数を閾値に乗算しています。
「10フィートにつき1インチ」ルール(Garvey & Mace, 1996 等): メートル法で文字高さ(cm) ≈ 距離(m) × 0.83。これは maximum readable distance であり、快適な可読性を保証するものではない。研究では Legibility Index = 35 ft/in が良いフォントの値(= 約 8.5分角)。